通信講座の本体は、一般に「独学教材」です。
これに添削や質問サポートや、様々なサービスを加え、
通信講座が構成されます。
ですので、通信講座を作るのに、
教材づくりは不可欠と言えます。
では、この教材づくり、
いったいどのように進めたらよいのでしょうか。
たとえば、「1+1=2」という数式があります。
これを、はじめて学習する子供に教える、というテーマで、
教材にすることを考えてみてください。
あなたなら、どのような教材を作りますか?
(良ければいったん考えて、書いてみてから以下をご覧ください)
・・・・
初めて算数に触れる子供には、単に数式だけ見せても、
理解してもらえませんよね。
そこで、りんごなどを使って、「1つのりんご」と
「1つのりんご」をあわせて「2つのりんご」
というように教えたりします。
教材にする際には、
文字ではなくイラストや写真をつかうと
わかりやすそうですね。
人によっては、
そもそも算数の面白さや重要性を説明するところから入るかもしれません。
その時も、対象となる子供の年齢などを考慮に入れ、
その子がわかる言葉で、
その子が興味を持ってもらえそうなものやビジュアルに例えて
説明したりします。
そうして伝えた後には、
理解できたかどうかを確認するために、例題を出したいところですね。
じゃあ、みかんが2つと1つで、合計いくつ?のように。
・・・・
こうした、誰かに何かを教えるときの効果的な手法を体系化したもの
を、インストラクショナルデザインといいます。
主に米国で発展した手法なので、
書籍などは英語版を翻訳したものが出回っています。
(試しにアマゾンで「インストラクショナルデザイン」
と検索してみてください。)
現代の教材開発、教育設計においては、
すでに体系化されているこのインストラクショナルデザインの
ノウハウを使うことがとても有効です。
このブログでは、今後、特に通信講座として、
このインストラクショナルデザインをどのように
適用したらよいか、具体的にお伝えしていきたいとおもいます。
・・・
もし、あなたが講師業、セミナー業などをされている方であれば、
次の講座ですぐに役立つインストラクショナルデザインの
プチポイントを3つ、お伝えします。
(1)ゴールを示す
授業をはじめる冒頭では、この授業が終わったころ何ができるように
なっているのか、ゴールを示します。
示すことで、受講者の学習意欲が喚起されます。
(2)受講対象者にあわせる
受講者がわかる言葉、興味を持つ表現で構成します
(3)例示をする
抽象的な言葉だけではなく、できるだけ例を示すことで
受講者にビジュアルが浮かぶ状態をつくります。
ではまた!
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